少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

投げ方はどう教えるのか

先日投げ方を教えて欲しいとお父さんからお願いされました。息子さんは小学校4年生です、どうしてもかつぎ投げが治らないというものです、かつぎ投げとはボールがずっとバッターの方を向きながらバッグをかつぐような動作で投げることです。なかなか治らないんだと言うことです。

技術的に言うと腕が内旋しながらボールを下ろし肘をあげます、肘が肩のラインを越える前に腕を外旋させながら肘をゼロポジションの位置、ちょうど目線に肘が来る位置です。そこから肘が先行させながら内旋しフォローするのが正しいですがこんな難しい事を言っても子供は解りません。頭が混乱します。

同じ動作をいかに簡単に伝えるか、私はこう伝えました。水泳のクロールの動きしてみなと伝えると簡単に上記の動きをやり始めます。クロールの動作はボール投げる動作の途中まで同じ動きをします。肘が上がればあとは投げるだけです。今までその動作を全く理解できなかったお子さんはものの1分で正しい動きを体感することができました。

お父さんの目からウロコとはこのコト、その後バッティングなど悩んでいる事をたくさん打ち明けてくれました。

クロールの動作でトップが出来たらあとは先に書いた通り肘先行させその後手首が出てくる動きを教えるとそれだけで投げ方を理解したことなります。技術的には理解しても力感が入らないことやコントロールが一時的に悪くなることもあります、ここからは少し辛抱して癖付けさせ習得させ動きを自動化させて完成です。技術的なことはお父さんが理解し子供には難しい事を簡単に言える引き出しの数だけ指導力につながると思います。