少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

技術指導の伝え方

個別技術指導における伝えかたによって理解度も変わります。理解度が変わると言うことは上達スピードも変わると言うことです。小学校では1年生から6年生まで年度分けされており、いつまでに何を教えなくてはならないかをある程度決められています。学年が下であればあるほど簡単にわかりやすく実例を持った教え方をします。そのツールとして指導要領やアンチョコなどが完備されています。

野球においてはその様な体系化された指導要領なども無く各々指導者の経験に従って指導が行われます。

ここではその全体像や指導要領でなく小学校低学年で教わる指導方法を元に野球技術を教える手法について触れたいと思います。

 

指導手法として、言葉で伝える、見本を見せる、体を補助してあげる、動画を見せるなど伝え方はたくさんあります。

 

人には5感があり、5感をフルに活用して情報をインプットさせることが有効です。本を読むよりは他人に説明してもらった方が聴覚を使います。見本を見せることは視覚に訴えかけます。実際に体に触れ指導することで触覚に訴えかけます。

 

ではどの様な手順で指導することが効果的かと言うと、まずは動機付けです。なぜ今この指導を受けるのかそれを明確にすべきです。あの時の試合で打てなかった理由はとかあの試合でストライクが入らなかったとか課題を明確にしその原因を理解させそれを解決させるために今から技術を教わると言うことを理解させ教わる体制を作ることが動機付けです。

次は実際に動作をさせ、その動作のうち何に課題があるかを具体的に理解させましょう。ここで動画など客観的に見えるツールを使うのは効果的です。

その次に実際の動作を教えます。動作を教える上で重要なのは手先の細かい動作を先に教えるので無く大きな動作から教えます。体幹を使う動作や正しく立つなど大きな動作から小さな動作へこれが基本です。なぜならば運動というのはそもそも速い強いエネルギーを走りに代えたり投球に代えたりするのが運動です。なので大きな力を生む動作が間違っていると小手先を治しても根本的な改善や上達には繋がりません。

大きな動作から小さな動作これを理解した上で指導開始です。

技術を伝えるコツは動作自体を教えることも大事ですがドリルのように結果その動きができている様な導入がスムーズな導入です。

ドリルの時に注意することは位置を理解させることと動きをイメージすることが大切です。位置とは投球時足をあげる高さや足をつく位置など動作の位置づけです。それを理解することで何度も同じ動作がやり易く再現性が増します。そしてイメージですがこれは擬音語を使います。シュッとかビュッとかブーンとかです。動き動作に動きのスピードを擬音語で伝えることで動作の質を理解する効果があります。

 

やる気、イメージ、基準 これにて技術指導しその後指導した本人から復習の意味でビフォアフターで何が違ったかを話しをさせそして何を学んだかを話しをさせることで理解度が増します。

 

技術指導にはこの様なコツがあります。これらを実践することが上達の近道なのです。