少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

夢と現実 現実と夢

宝くじは買った人しか当たらない。よく聞く例え話しです。そうですなんでもエントリーしなければ結果は訪れません。

プロ野球選手になりたいと思う人しかプロになれません。しかし思っているだけではなれません。それは当然ですね。

また凄い競争力なので叶わない人が大半なのでしょう。だから大半の親は途方も無い夢だと相手にしないことが大半だと思います。

では例えば本気にプロになりたいと考えた場合どうしたら良いでしょうか。小学校で80m遠投で投げるとかとんでもない能力を持っていれば競争に勝つことで可能性を考えられます。しかしそうで無い場合はどうしたら良いのか?まずは一芸に秀でることが近道だと思います。

潜在的な運動能力で叶わないなら後発的に努力で補える能力を磨くことが重要です。足が速いならそれを磨く、陸上部に入って走力を磨きその上で野球を志す選手も最近見かけるようになりました。ハンドリングを毎日トレーニングして持ち替えスピードを上げることで守備を磨くことや野球を知りポジショニングや1歩目のスタートを早く切る能力を啓発したりバットの角度から予測スタートを切るようにして誰よりも早く捕球位置に到達することも訓練によって可能性が高まります。

守備が下手でもバッティングを磨く方法もあります。筋力は鍛えれば誰もが向上します。筋力とスイング技術を磨くことで一流のバットマンに成長できる可能性も出てきます。

高校卒で無理なら、大学、ノンプロ、独立リーグなど時間をかけて磨きをかけることも可能です。発育は個人差があります。大学、社会人と年齢を重ねると学習能力が啓発されてきます。

いつどこで最大のパフォーマンスを発揮するかはやはり個体差があるということです。

最後には年齢と現実を踏まえてプロになれないかもしれませんが、何が不足していたかまでは理解できると思います。

本気で夢を追うにはリスクもありますし年齢を重ねれば生活もありますが、それは一旦置いておいて、夢を叶えようとどこまで努力できるかその目的達成意欲こそ大切な能力だと思います。

夢に向かい現実を合わせていくことが尊いことで始めから現実を見て夢を歪めることは能力啓発の観点からも個性の発揮を妨げる原因かと思います。

この目的達成意欲こそ野球を辞めた後長く続く人生において野球から学べ生かせることかもしれません。

先日も長男がドラフト2位でプロになったお父さんとお話ししました。次男もプロ注目の選手に成長しました。その方は子供の頃からプロで活躍することを目標にして日々問いかけていたと聞きました。

やはり大きな目標を持つ家庭にしか良い現実が訪れないんだと改めて勉強させられました。

プロでも引退時は現実を受け止めます早かれ遅かれです。せめて小学生時期は夢を持たせ可能性を感じさせるそんな親子関係って素晴らしいですね。

個別に 頻度高く 振り返り そして習得

コーチは全員のレベルを平均的にレベルを上げようと技術指導します。しかし相手は小学生エビングハウス忘却曲線通り1週間で8割忘れてしまいます。平均的にゆっくり待っていてもどんどん忘れ去られて技術が積み上がらないことに落胆し熱意が下がるもしくはだんだんアバウトな指導にすり替わっていくことが多いように感じます。

また平均的な指導は個別の問題を解決できず自主的に改善されるのを待つ指導だと結局のところ前にすすみません。

さてこの問題をどのように解決するのか、人数が多ければ多いほど打ち手に悩んでしまいます。

 

ではどうすべきなのか?

 

人数を分けて数人数に細かく指導を繰り返すこと、練習時間でなく練習頻度を上げること、家庭との連携により家庭で振り返ることができる家庭は家庭でサポート、家庭でサポートできない選手は個別指導を多くする。

ツールとしては野球ノートの活用による文字での振り返りも効果的です。

 

複数の指導者の連絡手法として個人レベルチェックシートなど共有フォームなども効果が期待でき連続した練習効果が期待できます。

 

個別に 頻度高く 振り返り そして習得

 

これがキーワードではないでしょうか。

 

この習得にはもちろん興味や動機付けも

大切であることは変わりありません。

情熱 失意と歓喜 そして受け継がれるもの

上手になりたいと思う気持ちはいわば動機付けの最も重要な要素を占めます。しかしその動機付けが無いとなかなか上達に向けての意欲が明確になりません。クラブチームや部の活動は勝つためだけに存在していないのは先に書いた通りですが動機付けが上手くいかないと練習による技術習得意欲が上がりません。

ではその意識はどのように醸成されていくのか?情熱を持って取り組みその上で出た結果に対し大きく失意を持ったり勝利して歓喜に湧いたりそんな姿を見て未来の自分を描きまた自己実現の目標を定めるように感じています。

長男が6年生の時マクドナルド杯の市予選で相手チームの親から嫌な言葉を投げかけられ悔しさから号泣しそれに釣られチームが動揺し結果敗戦、しかしその後泣いていたのは息子だけではありませんでした。チーム全員が号泣しました。実のところはマクドナルド杯県大会に出場したく袖のワッペンが欲しく頑張ってきてそれが果たせなかった悔しさだと分かりました。

先輩達を見てそして他のチームを見て自分達が達成できる自信と努力してきたからこその悔しさだったと思います。

先輩達から受け継がれる良い失意と歓喜を見てそして後輩はそれを超えようと目標を見定めることにより強い動機付けにつながるとも感じています。これは指導者が強制するものでなくそのチームの良き文化として根付かせることが重要でプロ野球選手や甲子園で見る高校球児が身近な目標でなく、同じチームの先輩達が一番身近な目標だと感じています。そのチームの環境を作っていき良き文化を継承させ続けることが指導者の務めであると感じています。

vol.8 心理②

次はアスリートとして成功する思考パターンについて触れたいと思います。一般的にはプラス思考が良いとされています。強い自己実現欲求を持ち全ての事象を前向きに捉えて前進していく思考を持つことで成功すると考えられています。

若年期であればくよくよしない叱られてもすぐに回復する性格のことを指します。中学生や高校生になる頃には精神的な成長も果たしているのでもっと踏み込んだアスリート思考が必要になります。

それは自己分析する思考です。なぜできたのか。なぜできなかったのかを思考することです。できなかったことは課題だと捉え、できたことは成果だと捉える思考です。

常に前を向き進んで行くことが重要なのです。しかし近年では一部マイナス思考を持つトップアスリートもいることが分かってきています。マイナス思考と言ってもくよくよしていつまでも塞ぎ込む性格でなく、いつも不十分でありなぜ上手くいかないかを考える思考パターンです。プラスでもマイナスでも辿りつくのは要因分析する力が大切ということです。マイナス思考は防衛思考が強いため常に予防する思考が働きます。失敗しないためにはという考え方です。それを高いレベルでも繰り返すことで成長するということです。武道の精神に近いですね。常に気を緩めずいつまでも修行し高いレベルを追求する求道精神です。

プラス思考にせよマイナス思考にせよ重要なのは反省し良い点は成果としてどう続けていくかもしくは次の段階へのステップと考え悪い点は課題と捉えて克服していくことが重要です。

感情に支配され一喜一憂することに終始していては成長は見込めないということです。

 

この思考に持っていくためには親との関わり合いが重要です。成績が悪く落ち込んでいる子供にさらに追い討ちをかけて叱ると感情防衛思考が活発に働きさらに落ち込んだり、親の言うことだけを気にするようになります。それでは反省し課題を発見しクリアしようとする思考が育ちません。

親としてのアプローチは良かったことできたことを伝え成果を共有することまたできなかったことを一緒に考えるというアプローチです。まずは考えさせるために質問とヒヤリングが効果的です。

 

スーパーお父さんシリーズはこれで終了です。選手とそばにいるサポーターという立ち位置を作り子供の自立と自律を促しアスリートとして成長することを家族の楽しみに持っていき、子供の成長と親としての成長を共に果たすことが重要だと思います。

vol.8 心理①

いよいよ最後の項目である心理に触れたいと思います。しかし心理と言っても広範囲なので分けて説明しようと思います。ひとつ目は欲求について、ふたつ目はスポーツ選手におけるモチベーション、みっつ目はプレー中の心理動向についてです。

まずひとつ目の欲求から説明していきます。マズローの5段階欲求という考え方があります。

生理的欲求、安全欲求、所属的欲求、承認欲求、自己実現欲求という段階です。ひとつのことが満たされると次の段階の欲求が出てくるという考え方です。生理的欲求は食事や住居など生きていく上で必要な欲求です。安全欲求は安全を身につけたいというものですがこの二人はが保証されている家庭でないと野球は基本的にはできないので省きます。次が所属欲求であり何かの団体に所属したいという欲求です。家族、会社、学校そしてチームです。野球チームに所属し友達がいて毎日楽しいというのはこのレベルです。野球というスポーツに意欲がまだ薄い時期にいじめられる、コーチに叱られるなど所属する意欲を失うことが多いことが野球チームという団体に所属したくないという心理的な欲求なのです。毎日が楽しいそして野球チームに所属する意義を見出したところからが重要なのです。次が承認欲求です。自分が認められる、野球をやって成長できていることを認めてもらえるこの欲求です。チームでは比較的厳しい場合がありますが家庭ではこの承認欲求こそ大切にしなくてはいけません。試合で負けた理由や失敗を指摘していてはこの欲求は育ちません、良かったことを見て褒めてあげること親はいつも味方であることスランプやプレーの悩みを指摘する場でなく一緒に考えてあげる場が家庭ということです。承認され自分の味方がいるということに慣れるといよいよ自己実現というステージに入ってきます。自分がどうなりたいか、何を目指すかというステージです。親の厳しさや圧力でそう見せている場合もありますがその点は注意が必要です。

子供は親の所有物ではありません、ひとつの個なのです。

自己実現領域の欲求を持つことでようやく自分で努力しようと考え始めます。欲求も段階的です。欲求の質を踏えた親子の関係性は素晴らしい関係性になるでしょう。

また上達を早めるスタートラインなのかもしれません。

vol.7 道具②

道具の続きですがグローブを例に取り道具の重要性について専門的観点から述べていきます。

まずグローブは革製品です。また打球を直接受ける道具であり守備に取って最も重要な道具です。道具の見極めはどのような考えで行うべきかということからお伝えしていきます。

まず子供はどのようなプレーヤーなのか全てはそこが重要です。初心者なのか上級者なのか初心者であれば基礎技術を学ぶ上でその邪魔をせず習得技術のサポートする観点です。前回も述べましたがまずは掴めることが優先されます。耐久性はその次、ブランドや価格もその次です。

では上級者はどのような観点で選ぶべきか、それはそのプレーヤーがどの様な捕球スタイルかによります。中南米の選手のようにシングルキャッチがメインであれば指先の丈夫さが重要です。また日本的に当て捕りが重要ならば手のひらの張りがありシワがよらないまたグローブの深さもプレースタイルによって好みが異なります。

まず自身が持つ技術をどう生かすかそしてどう補助するかを考えましょう。それに合致するグローブを探すことが重要です。

しかしグローブを生産するメーカーは商売なのでどう買って頂くかが重要なのです。この辺りで売り手と買い手の認識が若干ずれます。生産者側は色、使用プロ選手、ロゴなど見栄えや流行が大切です。いかに欲しくさせるかということに長けているということですね。ブランドやグレード、カラーはたくさんあるがグラブの浅さに段階があったり捕球から考えた革素材のバリエーションは少なかったりします。

グローブのグレードは以下の通りで決まってきます。革は若い牛の革は値段が高くキメが細かい、いわゆるカーフと言われる革です。また歳を取った革はステアやブルと言ったキメが粗く伸びやすい革を使います。上級モデルはいわゆる若い革を使うケースが多いということです。ただしここからは専門的ですが原皮まで知って買っているユーザーは少ないです。海外の原皮それも暑い気候、寒い気候で育った牛の環境でも異なります。また海外の皮は検疫があるので薬品につけてから日本に入ります。しかし日本生産の皮はそのプロセスが省かれます。

その為革が丈夫と一般的に言われています。キャッチャーミットに良く使われる理由です。

また皮を薬品につけて革にしていくプロセスをなめしと言います。このやり方でも革の個性が異なります。素材だけでも原皮、なめしという工程を経てようやくグローブの使う素材になります。

原皮の繊維の状態、海外製か国産か、皮膚の厚さ、なめし加工手法によって革の出来栄えが決まります。

次にグローブの中にある骨の代わりである芯材の話しです。芯材はプラスチックの板をウールもしくは化繊で覆ってできています。これもグローブ工場によって個性が異なります。天然素材の方が馴染みが良くソフトしかし化繊の方が丈夫という素材の違いまたプラスチックの硬度と厚さも工場によって異なります。

そして最後に型紙と言われる設計図です。動きがと伴いキャッチを想定した立体構造です。計算されたグローブは閉じた時を想定して作られているので手のひらにシワが寄りにくく関節部分で折れ曲がります。これもグローブ工場によってその作り方は異なります。基本の型紙をベースに指だけ長さを調整している工場、立体物なので品番が異なれば型紙そのものを1から作る工場もあります。

当然一から型紙を作り全てが計算されて生産された方が良いのは当然です。ただしそれができるできないは職人の腕次第なのです。

そして縫製、組み立ても箇所によってミシンを使い分けている工場、一つのミシンで組み立てている工場もあります。

このようにグローブ一つ取っても非常に複雑な要素が積み重なり出来上がっています。このような複雑で見えにくいからこそ、ブランドやイメージ先行で買われてしまう要因かもしれませんね。

素人では知ることが叶わない要素も多いため、このことを良く知っている販売員がいるお店で購入することをオススメします。どのようなプレーヤーになりたいか、そこにはグローブは欠かせないパートナーなのですからお店で相談してベストに近いグローブを選ぶことが大切なのです。

紙一重の差でレギュラーになるかもしれない時グローブが助けてくれるかもしれません。

 

どんなグローブが良いか気になる方は直接お問い合わせ下さい。

vol.7 道具①

今回は道具について述べていきます。道具はプレーの二の次と思っている人とカッコよさで選んでいる人がいます。どちらもあまり好ましくありません。道具は自分のプレーを反映するのも、または足りない習熟度をカバーしてくれるものです。

学童期間と上級者になった時両軸から考えてみます。まず野球を始めたばかりの学童期で良く起きることですが、握力の無い子供に立派なグローブを買い与えている場合や重すぎるバットを持たせるシーンを良く見かけます。

まずグローブは機能云々よりもとにかく柔らかいものを選ぶことが優先されます。あまり商品を限定するのは良くありませんがミズノのワイルキッズシリーズは豚革を使っているのでとにかく柔らかくなります。ボールは掴まなくてはならないのにグローブが硬すぎるが故に掴むことが出来ず挟んだりグローブを網のように使うようになってしまいます。それはそのまま上達を妨げる原因となります。バットも同様です。野球を始めたばかりの子はそもそもバットが振れません。振りながらボールに当てるなんてとても困難です。とにかく軽く振れるバットで野球人生をスタートさせて欲しいです。思いっきり振れるそしてコントロールできる重さで十分です。

体力の向上と技術の向上に合わせてアップデートすることをオススメします。

では上級者は何に気をつけるべきかということですが、中学硬式の上級生あたりで上級モデルを購入するケースを見かけます。間も無く高校生なのでレベル的にも問題無いと思います。

では何を判断基準とするかですが、グローブにしてもバットにしてもスパイクにしても生産者が色々考えて生産しています。その本質を知ることが大切です。ただしその見極めは困難を極めます。専門家でないと分かりません。

では専門的観点からグローブについて考えていきます。グローブは天然素材である革とグローブの骨に当たる芯材、そして縫い合わせるステッチ、そして立体物であり動作を伴うため型紙である設計図という要素に分解できます。今回はここまで、次回はグローブの本質的な見極めについて述べ道具全般について考えていきます。