少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

vol.4 休養

体育理論の基本ですが適切な運動負荷に適切な休養そして体を作る栄養この3大要素によって運動選手として成長していきます。

その中でも野球界は休養を疎かにする傾向があります。筋力のアップは最大筋力の60%以上の負荷を加えないと筋肥大が起きず筋力アップを果たせません。その適切な運動負荷を加えると筋繊維が破壊されます。その筋繊維を再構築するに休養の時間を要します。再構築は与えた負荷に耐えられるように筋肥大が起き発揮筋力がアップします。

一般的に回復までに要する時間は48時間と言われています。毎日ウエイトトレーニングしている被験者グループと2日に1回の被験者グループの発揮筋力測定では大差無いことが証明されています。怪我のリスクを抑えて最大筋力を発揮させるには適切な休養が必要ということです。

毎日練習する場合は回復期間を設けることが難しいので適切な筋力アップが望みにくくなります。また反面週末しか練習しないチームの場合は5日間休むことになるので練習効果そのものが薄れます

適時練習し適時休養をとることが特に小学生、中学生時期には重要ということです。

また別の観点からも休養が必要です。運動すると疲労物質が体内に残ります。一般的には乳酸であるような疲労物質が体内に残ります。最近では疲労すると皮膚と筋肉の間にある筋膜の水分が減り付着したり固形化することが発見されてきました。そうなると疲労軽減の速度も遅れ筋力発揮そのものを阻害することになります。

また疲労の蓄積は怪我を引き起こす要因にもつながります。疲労回復は血液循環によりなされます。血液により疲労物質を除去する効果があるます。人工的に促進するには、入浴による血液循環効果、特に38度くらいのぬるま湯で20分ほど浸かると重力からの解放、深部の体温上昇、血液循環改善、毛細血管まで血液循環などの効果が発揮されます。

人為的にはマッサージです。これは難易度が高いので筋肉の向きや手法を知らないとマイナス影響が出るので要注意です。ただしマッサージができるようになると触っただけで疲労度が分かるようになります。その疲労度の高い部分を念入りにケアすれば疲労回復に繋がりやすくなります。

ある程度簡単にできるのはストレッチです。筋肉のストレッチは血液循環促進、筋肉の柔軟性確保、心理的ストレスの軽減効果が期待できます。

これも正しい方法で行うことを推奨します。ゆっくり伸ばし意識を伸ばされる筋肉に集中し息を吐きながらゆっくり15秒が基本です。反動とつけたり力んだりしては効果半減です。

また市場では筋膜リリース商品なども出回っています。そのようなものの活用も効果的です。

休養時間確保はチーム方針によることが大きいのでコントロールは難しいいですがケアの部分は自宅でも可能です怪我を防ぎ練習効果を高めるにはトレーナー的な役割も勉強したうえで実施することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

怪我をせず練習効果を積み上げ続けることが上達最大の方法です。