少年野球の悩み解消上達テクニック教えます

陸上部出身のお父さんが子供と向き合いながら学び教えエースになるまでのプロセスを振り返り、学童野球から中学硬式チームへ進んでいく変遷を生かし分かりやすくお教えします

忘却曲線を理解しよう

エビングハウス忘却曲線というものがあります。学習したことを1日後56%忘れ1週間後は77%忘れるというものです。時間の経過と共に習ったものを忘れるというものです。

これは新しい知識を常に更新するための人間の機能です。ですがせっかく学んだ野球技術をどんどん忘れては上達のスピードも遅れてしまいます。

この曲線を理解したうえで対応が必要なのです。練習が土日だけの場合翌週まで何もしなければ70%忘れるということです。ではどの様な対処が必要なのか。それは復習の回数を増やすことです。そこは家庭での対応が重要になります。

家庭で毎日練習をしろということではありません、今子供が何に取り組みどの様な課題に直面しているのかその会話でかなり違うのです。思い出させることで忘却の比率を下げることです。

簡単なイメージトレーニングだけでも効果があります。勉強と近いですね。復習というのは忘却曲線を基にした対処方なんですね。予習、学習、復習とは良く言ったものです。

子供に近いところで寄り添い会話していくことで思わぬ成果が出るんですね。

 

ある少年の野球人生

一緒に練習したある少年、センスは良かった。バッティングも良かった。小学5年のシーズンはすこぶるよかった。投手としても打者としても、春になりセットだったフォームはワインドアップにタイミングが合わないでも守備は堅実バッティングも良好。

そんな選手が名門シニアの門を叩く一緒にプレーした選手は皆中学軟式部活に入部する、シニアで研鑽を積みキャッチャーとして頭角を表す、全国も制覇する。

そして名門高校を志す、バッティングを評価され早い時期から出場を果たす。先輩キャッチャーは後プロに進むことになる、そんな先輩が居ないシーズンだが投手は優れ彼らをリードする捕手としてチームを率いる、先輩でもなし得なかった夏の甲子園に手が届いた。まさか目の前でプレーしていた子供があの甲子園でプレーするなんて驚くと同時に親子共々意志の強さに感心する。

ベスト8で敗れるものの国体では優勝を果たす。

 

あの子供が

 

ストーリーはここまで。素質がある子供、それを支える親、高いレベルに身を置かせる意識、そして本人の強い目標達成志向これに限ります。

この親子は目標を達成することで次なる高いステージに身を置くことが可能になりました。

 

素質も大切ですが環境はもっと大切、だからこそ野球には夢があると思います。

反復の回数と頻度

野球は多くの技術を必要とします。技術はすぐに習得できるものからなかなか習得が難しくものまで幅広く数多く存在します。

チームでコーチから様々なことを教えてもらいます。しかし短い練習時間だけでは習得も難しくなかなか積み上がりません、親側からの視点の場合なんで上手くならないんだろうと悩むこともしばしばあると思います。要素は3つ、一つ目は難易度によるもの、二つ目は運動能力によるもの、三つ目は反復によるもも

この三つが考えられます。一つ目の難易度は投手のコントロールによる技術内野手ダブルプレーの技術など難易度が高い場合は当然のことながら習得は難しいです。さらにはベースになる複数の技術を組み合わせている場合はそれぞれの技術が習得しないと難しいですね。ダブルプレー仮に6ー4ー3の場合はキャッチする技術持ち替えの技術スローイングの技術などが習得されていることを前提とします。これはかなり難易度高くなります。難易度高いから時間がかかる。二つ目は運動能力によるもの自分の体を思うように動かせる巧緻性が優れている選手は他人の動きと説明を聞くだけで動作をイメージしそもイメージ通りに体を動かせます。しかし全員がそうではありません、その差個人差によります。三つ目これは反復の回数です、人間は反復を繰り返すことにより技術に伴う動きを習得していきます。指導された時から時間が経過するにつれて忘れていきます。忘れ無いように常に反復し復習することで習得されていきます。チームでの練習時間中はある程度の反復練習をするもののその後1週間後の練習まで何もしなければほぼ忘れてしまうのです。

自宅や親は今日どんな練習したの?どんなことを教わったの?と聞くだけで頭の中で教わったことを思い出します。それを自宅で少しでも復習すると一気に習得率が向上します。回数も重要ですが色々なことを学び始める学童期は頻度を求めて復習する習慣づけが重要です。

少しずつ毎日やることで教わったことを次回の練習時までに習得することができ一歩も二歩もライバルにリードすることができます。仮に運動能力に恵まれてなくても頻度と回数を意識して自宅トレーニングする事でその分を埋めることも可能です。

 

静から動 動から動

私は元陸上部ですが、100m走のような競争の場合、競争を公平に進めるため静の状態いわゆる止まった状態からスタートします。

しかし一歩でも半歩でも動き加速しながらスタートした場合止まっているより速いのは誰もが想像できますし記録も間違いなく速いことが証明されています。

野球の場合も送球、投球、打撃どれにおいても当てはまります。静の状態から突然加速を開始するのでなく予備動作を作り擬似的に加速状態を作ることがパフォーマンスを上げるひとつの技術だと解釈しています。

野球界では割れという言葉が多用されます、打撃であれば走りながら打つことはできませんそのため右打者であればグリップの位置と踏み込む左足の位置を広げ伸ばされた状態を作ること、守備であれば捕球からの送球時に右肘と左肘を開く動作を作ります、この動作のことを割れと言いゴムの様に体を伸ばした状態を意図的に作るということです。割れを作る動作そのものが加速であり伸ばされたものが縮み元に戻ろうとする力を加速の補助として使っているのです。また捕球後のステップも送球までの加速を生む動作と言えます。

プロや高校生の捕手も今ではフロントステップという前に動くステップが主流となってきました、小さい補助動作からのフロントステップの技術が向上し送球動作自体の速度アップがそのまま送球スピードにつながります。

割れを作れ、割れを作れと指導者は言いますがその重要性は静から動という非効率な動作から動から動という効率的な動作を生み出す指導であることを理解することが重要です。

走塁の応用編

走塁についての続きです、3塁の時の判断です、どこにボールが飛んだら進むのかこれは結構難しい判断です、小学生時期ではそれをある一定の基準にて覚えることから始めましょう。ゴロでも自分に近づく打球は走らないピッチャーゴロも含めて。反対に自分から離れていく打球1塁ゴロ、2塁ゴロではスタートというように動作を自動化させるということです。自分に近いゴロはそもそもタッチされやすくホームへの返球も早いですがしかし離れていく打球はキャッチまでの時間と送球までの時間の間にホームに戻れます、でサードやショートゴロの場合は一塁へ送球した後はホームに生還できます、ただしサードやショートが3塁ランナーを牽制した場合は判断が必要です。投げる振りをしてダッシュを誘う場合もあるのでこの辺りの注意は必要です。

学童野球の場合は塁間が狭いため1塁へ送球後でも比較的間に合う可能性も高いのです。

次に2塁への盗塁ですが前の投稿で脚を見て判断ということを書きました、初期段階では牽制でなく投球だといつ判断するかがスタートの肝です。右投手場合クイックでも左足を振り出した場合まず牽制できませんので足をあげる、またクイックで降り出したタイミングをまず掴んでください。左投手場合は足を上げても牽制が来ますので打者側へ振りだした瞬間を見極めましょう。

正しく早く見極めることを癖付けさせることが重要です、小学生時期では盗塁の失敗は付き物です、せっかく塁に出たのでいつ牽制来るのかいつ盗塁のスタートを切ったらいいかこの基準を理解させるところから始まります。

避けなければならないのは見切りスタートです、今牽制来ないかもしれない、2球牽制来たらもう来ないだろうという油断が大きな舞台でミスが出る要因につながります。レベルが上がるとキャッチーから牽制のサインがでます。正確にスタートが切れ正確に戻ることができれば思い切ったスタートが切れます。

ミスを減らし確率上げることが重要と理解させることが高学年そして中学でも通用する走塁を身につけるきっかけになります。

投手を経験しない子が大半です、どうやって牽制するかという投手の動きを体験させるのもいい勉強かもしれませんね。

まず始めに覚える走塁

学童野球期のそれも始めの頃に覚えなくてはならない技術の一つに走塁があります走塁の技術は効率的に走る技術、次の塁を狙う技術、リードと帰塁、盗塁、に分類できます、ここで言う技術は走り方そのものでなく野球の走塁に特化したものです。

まず効率的に走る技術ですが簡単に言うといかに小回りするかという技術です。早く小回りしようとすると遠心力がかかり外に膨らんでしまいます、ストライドを広く思いっきり走ると必ず膨らみそもそも走る距離が増えてしまいます、ではどの様に小回りするのかそれは体を内傾させることです、内傾するには右足と左足どちらも角度を付けて角度を維持することまたストライドを広くしないこと学童野球では動くベースの為ベースを蹴って加速させることは出来ませんがミニベースランを繰り返すことでそのコツを掴むことが重要ですその技術で遠心力に負けなくなり小回りを効かすことができます、次の塁を狙う技術ですが1塁で起きる次のプレイは盗塁、バントによる送り、内野ゴロによるダブルプレー防御、という1塁から2塁へというケースが多い為直線的に最短距離を走ることが重要です。これは一塁の1番外側から二塁へ直線を敷くと二塁ベースの真ん中なります、そこが最短距離です、走り方は過去の投稿で述べた通りです。では二塁の場合はスコアリングポジションと言われる位置の為どうやってホームベースに帰ってこれるかという課題が優先になります、その為三塁は通過することが前提なります、三塁から90度には曲がれませんから三塁までは曲線で通過して三塁から本塁へは極力直線で走ることが効率的です。

リードと帰塁ですが特に一塁で重要な技術です、リードはどこまでするのか小学生6年生が身長150から160くらいとしましょう、手を伸ばすと約200センチです。そして投手が牽制開始しボールが1塁まで到達するまでに早くて約1秒です、1秒でどれだけリードできるかということですが小学生の全国トップの子で10m2秒弱です。1秒ならば4m弱で遅い子ならば3mくらいでしょう、さらにはリードは半身ですからせいぜい2、5mほどでそれに2mを足して1秒ギリギリ戻れる最大値は4、5mほどでしょう。それが最大ですから走力によってそこからリードが短くなります。リードの限度が見えたら帰塁のコツですが投手のどこを見るかという考えは諸説ありますがコツみたいなものを外すと脚を見るのが1番確実です。投手がプレートを外したら牽制が来る可能性です、外さなくても踏み込み足が一塁方向に踏み出したら確実に牽制です。踏み込み足が打者側に着地したら確実に投球です。この当たり前の動作をいかに早いタイミングで見切るかが技術になりますがまずは牽制の可能性があるのかどうかという基準で投手の脚を見て判断するところから始めましょう。

これ以外にも三塁からの走塁判断や盗塁については別途述べたいと思います。

守備は絶対評価バッティングは相対評価

守備を重視するチームとバッティングを重視するチームがあります。どちらが良いということではありませんがその特色について述べます。

守備は絶対的なものバッティングは相対的なものと言えます。守備で身につけた技術は相手チームによってもあまり影響は受けません、多少の打球スピードの差はあれど転がってくるボールを捕って投げると言う動作は技術をどれだけ習得したかによってその価値が決まります。

しかしバッティングに関しては相対的であると考えられます。学童期においては投手も1年で大幅に成長します。敵対する投手に対して同じ成長スピードでないといずれ打てなくなります。

学童野球は1年の発育による差が最も出ます。勝利を意識するのであれば5年生後半からの最期のシーズンはバッティング練習を重視して発育による相手チームの投手成長よりも早いスピードでバッティング技術を上達させなくてはなりません。バッティングの練習比率の向上と練習試合におけるバッティングの重要性を上げていかなくてはならないと考えられます。そうすることにより球速への対応や緩急への対応コーナーワークへの対応ができ打率向上となり得点力アップにつながり勝利に向けての確率も上がると考えられます。