子供の野球を上達させる方法教えます

陸上部出身のお父さんが子供と向き合いながら学び教えエースになるまでのプロセスを振り返り、学童野球から中学硬式チームへ進んでいく変遷を生かし分かりやすくお教えします

捕球と位置感覚について

捕球方法は人によって教え方も異なります、しかし体の構造から捕球を捉えると考え方も変わってきます。手のひらで捕球し小指を合わせながら両手で包んでいくのが私は良いと考えています。なぜなら手のひらは通称グローブのポケットという位置でこの場所で捕球することが非常に重要なのです。なぜ重要なのか特に内野手は重要です、外野手捕球は体の外側でキャッチするためまたグローブの長さも長いので手のひらでキャッチするのは少し難しいですね。内野手はキャッチ後すぐに投げる動作に移らなくてはなりません、そのために必要なのです。人間には骨格からどの位置にどの部位があるかを認識する能力が備わっています。その為目をつぶっていても手のひら同士を叩くことが可能です。つまり手のひらにあるボールは目をつぶっていても持ち替えが可能と言うことです。これがウェブというグローブの網の部分でキャッチした場合握りかえるためにボールを探す手間がかかります、その分エラーする確率が上がり持ち替えに時間を要します。両手で捕ると言うことはそんな秘密があったのです、どんな風でもボールはキャッチできますし、やりやすい方法は否定しませんが人間の体の仕組みと次の動作を意識した場合はやはり両手で捕ることをオススメします。

技術を振り返るポイント

阪神の藤浪選手の記事ですが、興味深いコメントがありましたのでそこから考察したいと思います。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/13774423/

 

この記事内にリリースの感覚がないと言うコメントが出てきます。藤浪選手は甲子園で春夏優勝と輝かしい成績を残し160キロの快速球を投げる選手です。そのような選手がリリースの感覚がないと言う素人のようなコメントです。

ここでの考察ですが、教えられたことを何となく感覚で習得していく選手も多く大きなスランプでもない限り優秀な選手はなんでもできてしまうことで深く技術に対する意識をしなくてもいいと言う人はたくさんいます。

しかし誰もがスランプに陥る可能性はありその際に抜け出す方法も身につけなければなりません、それが技術を振り返るポイントです。

技術を教わりそれができた時に何故できたのかを振り返り言葉に置き換えることが重要です。野球ノートをつけている選手も多いですが、そのコツを記入することをお勧めします。

レンガのように小さなものを積み上げて届いた高い場所は仮にレンガが崩れても崩れたところからもう一度積み上げればいいのです。しかしハシゴのような地盤がなく高い場所に届いた場合ハシゴを外した時積み上げるものがないため戻れる場所がなく今までやってきたことを思い出しながらもう一度一から積み上げしなければならなく克服するまでにとても時間がかかります。技術は毎日変化します。少しずつずれていくのです。それを毎日小さく修正して成長させると言うことが重要なのです。

藤浪選手がこれに当たるかどうかはわかりませんが、自身の特徴を周りのアドバイスで崩すかどうかは良く考えながら技術のメス入れに取り組んでまた日本を代表する選手として再生してもらいたいですね。

アスリートとしての心構え

清宮選手が日ハムにドラフト1位決まりました

http://number.bunshun.jp/articles/-/829150

彼の父親は言わずと知れたラグビーの清宮監督です。清宮父の教育方法は大変興味があります。子をアスリートとして育てる技術がたくさん詰まっています。まず小さい時はラグビーと野球をやらせ複合的なものの目線とバランスの良い運動能力の啓発を行い子供が選択した野球ならばと早くから高い意識を持たせ取り組ませていました。

リトルリーグでアメリカに遠征する辺りからすでに道が拓けていたように見えます。欠点を補わず利点をひたすら伸ばす育成方針やまずは高いところから目標を定める意識の高さこれは確実に父親から伝授されたものと考えられます。王さんのホームラン記録を目指したいなど普通では言いませんが彼は本気でそう思っているからその高い山を登ろうとする努力するんだなと感じます。

私自身はそれほどまでのカリスマではありませんので同様の指導はできませんが、いつから高い意識を持たせるのかその教育のタイミングを図っているところです。

楽しいで始めた野球ですからあまりプレッシャーを早い時期に植え付けると野球自体を嫌いになるのでそのタイミングは難しいところです。ボーイズに入部して順調なスタートを切りましたが思わぬ怪我により足踏みをはじめます。外傷なので復帰は早かったのですが、おごりや安心がプレーの質を下げます。まだ若年の中学生ですが野球の進路を決めるのは意外に早いので、陸上部だった私にとってみればもっとゆっくり時間をかけてアスリートとしての心構えを教えたいところですが、今回の怪我をターニングポイントと捉えてしっかりとこの先の進路を踏まえ向き合い話をしました。

硬式を続けるならば先を目指せと惰性でやるなら硬式を辞めて軟式をやれと言いました。ただ上手くなりたいとか漠然な目標ならば軟式をやりながら精神的な成長が訪れるまでスポーツを楽しみながら将来のことは漠然と考え高校辺りで自分の考えをまとめていけばいいのです。それ自体は何も悪くないことでその方が健全なのかもしれません、親としては辛い選択ですが夢を見るならやはり厳しい道を選択させるべきだと感じています。野球は厳しいスポーツです。人気があるからこそ競争も激しいです。

野球の場合目標が高いのならば、近い未来に向け今何をせねばならないかを説いていく必要があると考えています。

教え過ぎ教えなさ過ぎ

我が家には二人の息子がいます。長男は中学1年生次男は小学3年生です。どちらにも気をつけていることですが、教え過ぎないことです。小学生時期それも4年生くらいまでは楽しいを優先させたいと家庭では思っています。チーム指導者の方針にはもちろん従いますし人によって指導方法は異なりますが、預けた指導者に委ねるしかありませんから。ただしその根本は家庭での親と子のつながりがベースになります。

そのベースをどの様に育てるか?まずは楽しいを先に感じさせます。ただし時として放置と勘違いする場合がありますが、教えなさ過ぎもダメです。怪我の温床につながる投げ方を最優先に教えます。それが出来ればあとは何でもいいです。次に思いっきりバットを振ること、その後キャッチの仕方、キャッチからのスローイング、など徐々に教えていきます。息子が必要とすれば覚えていくものです。

長男がいることでいずれにせよ指導の比率は長男が高くなり次男は教えてもらわないことにストレスを感じます。そうなればしめたもの、教えたことの吸収は早くなります。

当然同じ親から同じことを教わるので兄を見て弟は学びます。兄がやる気を持ち野球に取り組む姿が弟にとってのベースとなり父親から教わる価値も上がってくるものです。

兄弟に共通するものは最初は楽しいから導入させたことです。弟にはまだ投球時の肘の位置くらいしか言っていません。

教え過ぎると防衛本能から聞かなくなります。教えなさ過ぎは技術の上達の速度が異様に遅くなります。

教え過ぎず、教えなさ過ぎず、このちょうど良い加減が重要なのです。

子供の自信と意欲について

上達につながる指導を行い、一進一退を繰越し上達につながるのは先に何度も書いています。ある一定の条件をクリアする、それは試合や大会などでしっかり戦えると感じた時に相対的に上達していることを理解します。

それは天然の力でなく指導による技術習得の上成果が出たならば、技術練習の意義を感じより多くのことを学びたいと言う意欲が湧いてきます。そうなればしめたものです。1段ずつしか登れなかったところから1段飛ばしで登れる様になり登る楽しみを感じ始めます。

やればできると言う気持ちが湧きます。それが自信です。負けた悔しさは技術のレベル差と捉えレベルアップすることで攻略する道筋を描きます。

自信がつけば多少の厳しいトレーニングも気にならず、それ自体を受け入れる様になります。そしてその先にあるものは自分で考える力です。そこまで辿りつけば、子供は自立して育っていきます。

これを実現するには、指導者と子供の信頼関係が大切であり、階段を登る様な技術指導ができ、試合で上手く行かなかった要因は姿勢や気持ちに求めず技術や体力に要因を求めることです。そしてそれを指摘して修正する、この繰り返しで徐々に階段を登り自分を否定されない安心感から自分を解放し始めて自立していきます。これは我慢の一言です。

木や花は怒鳴っても成長しませんが土を耕し肥料をやり定期的に水をやり雑草を抜く地道に育てれば間違いなく育ちます。

人には感情があり言葉があることでどうしても感情論に頼るところもありますが、技術習得は花や木の成長と同じです。

親の熱意と子の上達の相関

野球を志す子供、日々影響するのは指導者と親の存在、いい指導者に出会うことが上達の近道であることは間違いはないのですが、それとは別に上手くなって欲しいと願う親の熱意と子供の上達には相関があります。

動機付けの記述をしたことがありますが、野球をやりたい上手くなりたいと言うベースの動機付けは指導者でなく親の存在に影響されます。勝つと言う価値観は親から伝承されます。スポーツというのは結果が出るものそこに価値観を持つ親とは過去勝ちにこだわるスポーツ人生を送っていた場合が多いです。そのスポーツへの姿勢が子の価値観に大きく影響を与えます。価値のある努力をすれば価値のある結果が生まれると言う考えはスポーツへコミットした親ならば誰もが持つ考えだと思います。

従って親の熱意が上達させようとする行動につながりそれに感化した子供はその価値観を大切に受け継ぎ野球に対するモチベーションに変換します。

これは明らかに親の姿勢熱意が子の上達へのモチベーションにつながります。これが過度ではいけませんが、同じ姿勢を持つ親子同士の会話によって親に認められると言う子にとって大切なモチベーションを野球の上達に求めます。これはある意味子育ての領域なのかもしれませんが、努力の先に成果があるということを知る教育つながります。

子に頑張れと言う親はまず自分自身の姿勢を先に確認する必要があります。子に努力せよと言う親は同時に努力しなくてはなりません。親の姿勢と努力によって子の姿勢に影響を及ぼしていることを理解できただけで素晴らしいスタートが切れると考えています。

 

状況判断は難しい

野球は突然のプレーが度々おきます。まれなプレーだとボークを宣言された後に投じられた投球の判断やランナーに出た時にバッターがバントがライナーになり守備に捕球されたりそんな時次のプレーはどうしたらいいかを考えてしまう子もたくさんいます。

野球は当たり前ですが、ホースプレーの時とタッグプレーの時も状況判断です。私は社会人になり草野球から始めたようなプレーヤーだったので慣れていないために状況判断がとても難しく感じました。野球経験者の指導者は経験が刷り込まれているためいわゆるフレームワークで対応ができます。経験値の積み上げによる判断の自動化です。しかし経験の少ない子供は私と同様に判断はとても難しいものです。判断を教えるのは非常に難しいですが、ルールを設定しそのルールを覚えさせることは動作のパターン化となり習得もしやすくなります。

ランナー3塁の場合に内野ゴロのスタート判断は難しいですが、自分からボールが離れたらスタート【1塁ゴロ】の様に習慣化されると覚えが早いです。経験値ではなく法則性に置き換えることで判断の自動化に近くなります。これが指導において重要なことです。

これは守備でも言えます。比較的速く平凡なゴロは自分の正面で捕球しスローすることがプレーの安定性につながりますが、ゆるいゴロの場合は前に出て時に外野手の様に体のサイドで捕球する場合もあります。速いとゆるいの違いを理解させどちらも正解と言うことを理解させることも大切な要素です。