少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

情熱 失意と歓喜 そして受け継がれるもの

上手になりたいと思う気持ちはいわば動機付けの最も重要な要素を占めます。しかしその動機付けが無いとなかなか上達に向けての意欲が明確になりません。クラブチームや部の活動は勝つためだけに存在していないのは先に書いた通りですが動機付けが上手くいかないと練習による技術習得意欲が上がりません。

ではその意識はどのように醸成されていくのか?情熱を持って取り組みその上で出た結果に対し大きく失意を持ったり勝利して歓喜に湧いたりそんな姿を見て未来の自分を描きまた自己実現の目標を定めるように感じています。

長男が6年生の時マクドナルド杯の市予選で相手チームの親から嫌な言葉を投げかけられ悔しさから号泣しそれに釣られチームが動揺し結果敗戦、しかしその後泣いていたのは息子だけではありませんでした。チーム全員が号泣しました。実のところはマクドナルド杯県大会に出場したく袖のワッペンが欲しく頑張ってきてそれが果たせなかった悔しさだと分かりました。

先輩達を見てそして他のチームを見て自分達が達成できる自信と努力してきたからこその悔しさだったと思います。

先輩達から受け継がれる良い失意と歓喜を見てそして後輩はそれを超えようと目標を見定めることにより強い動機付けにつながるとも感じています。これは指導者が強制するものでなくそのチームの良き文化として根付かせることが重要でプロ野球選手や甲子園で見る高校球児が身近な目標でなく、同じチームの先輩達が一番身近な目標だと感じています。そのチームの環境を作っていき良き文化を継承させ続けることが指導者の務めであると感じています。