少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

vol.8 心理②

次はアスリートとして成功する思考パターンについて触れたいと思います。一般的にはプラス思考が良いとされています。強い自己実現欲求を持ち全ての事象を前向きに捉えて前進していく思考を持つことで成功すると考えられています。

若年期であればくよくよしない叱られてもすぐに回復する性格のことを指します。中学生や高校生になる頃には精神的な成長も果たしているのでもっと踏み込んだアスリート思考が必要になります。

それは自己分析する思考です。なぜできたのか。なぜできなかったのかを思考することです。できなかったことは課題だと捉え、できたことは成果だと捉える思考です。

常に前を向き進んで行くことが重要なのです。しかし近年では一部マイナス思考を持つトップアスリートもいることが分かってきています。マイナス思考と言ってもくよくよしていつまでも塞ぎ込む性格でなく、いつも不十分でありなぜ上手くいかないかを考える思考パターンです。プラスでもマイナスでも辿りつくのは要因分析する力が大切ということです。マイナス思考は防衛思考が強いため常に予防する思考が働きます。失敗しないためにはという考え方です。それを高いレベルでも繰り返すことで成長するということです。武道の精神に近いですね。常に気を緩めずいつまでも修行し高いレベルを追求する求道精神です。

プラス思考にせよマイナス思考にせよ重要なのは反省し良い点は成果としてどう続けていくかもしくは次の段階へのステップと考え悪い点は課題と捉えて克服していくことが重要です。

感情に支配され一喜一憂することに終始していては成長は見込めないということです。

 

この思考に持っていくためには親との関わり合いが重要です。成績が悪く落ち込んでいる子供にさらに追い討ちをかけて叱ると感情防衛思考が活発に働きさらに落ち込んだり、親の言うことだけを気にするようになります。それでは反省し課題を発見しクリアしようとする思考が育ちません。

親としてのアプローチは良かったことできたことを伝え成果を共有することまたできなかったことを一緒に考えるというアプローチです。まずは考えさせるために質問とヒヤリングが効果的です。

 

スーパーお父さんシリーズはこれで終了です。選手とそばにいるサポーターという立ち位置を作り子供の自立と自律を促しアスリートとして成長することを家族の楽しみに持っていき、子供の成長と親としての成長を共に果たすことが重要だと思います。