少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

vol.7 道具①

今回は道具について述べていきます。道具はプレーの二の次と思っている人とカッコよさで選んでいる人がいます。どちらもあまり好ましくありません。道具は自分のプレーを反映するのも、または足りない習熟度をカバーしてくれるものです。

学童期間と上級者になった時両軸から考えてみます。まず野球を始めたばかりの学童期で良く起きることですが、握力の無い子供に立派なグローブを買い与えている場合や重すぎるバットを持たせるシーンを良く見かけます。

まずグローブは機能云々よりもとにかく柔らかいものを選ぶことが優先されます。あまり商品を限定するのは良くありませんがミズノのワイルキッズシリーズは豚革を使っているのでとにかく柔らかくなります。ボールは掴まなくてはならないのにグローブが硬すぎるが故に掴むことが出来ず挟んだりグローブを網のように使うようになってしまいます。それはそのまま上達を妨げる原因となります。バットも同様です。野球を始めたばかりの子はそもそもバットが振れません。振りながらボールに当てるなんてとても困難です。とにかく軽く振れるバットで野球人生をスタートさせて欲しいです。思いっきり振れるそしてコントロールできる重さで十分です。

体力の向上と技術の向上に合わせてアップデートすることをオススメします。

では上級者は何に気をつけるべきかということですが、中学硬式の上級生あたりで上級モデルを購入するケースを見かけます。間も無く高校生なのでレベル的にも問題無いと思います。

では何を判断基準とするかですが、グローブにしてもバットにしてもスパイクにしても生産者が色々考えて生産しています。その本質を知ることが大切です。ただしその見極めは困難を極めます。専門家でないと分かりません。

では専門的観点からグローブについて考えていきます。グローブは天然素材である革とグローブの骨に当たる芯材、そして縫い合わせるステッチ、そして立体物であり動作を伴うため型紙である設計図という要素に分解できます。今回はここまで、次回はグローブの本質的な見極めについて述べ道具全般について考えていきます。