少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

いつまでに何を学ばなくてはならないのか

学童野球は野球人生における土台を作るべき期間です、中学高校と続けて行くのであればなおのこと土台づくりが重要になります。

中学高校その中でもクラブチームを選択した場合できていることが当たり前のように指導されます、しかし土台になる学童野球期にそれを網羅的に習得されていないと野球を知らないという判断で遅れをとる場合があります。

またひとつでも最後の大会に残りたいと学童野球で考えているようであればなおのこと網羅的な指導が必要になります。

期間を小学生の学年で区分けした場合、2、3年生時は正しく投げること、正しくキャッチ出来ること、そして重要なのは走塁の判断です。瞬時に打球の勢い方向、自分の立ち位置を認識判断することを自動化させる場合長くトレーニングを行う必要があります。これは早いことに越したことはありません、低学年時期は走塁だけで勝利することも可能なので勝利への手段と理解すれば取り組みも熱が入ります。怪我しにくい正しく投げ方、ボールを補強するポケットの位置そして走塁の優先順位が高いです。

続いて4年生で取り組むことは守備です。守備を習得するのはゴロへのアプローチからステップ送球までの一連の動き、送球から捕球までの流れ、クイックキャッチボールやボール回し技術です。そしてランナーがいる場合どれくらいの打球でどの方向だった時の判断力、これは先に走塁の判断を学んだことで格段に習得が早くなります。守備と走塁で試合が出来るとかなりの確立で試合が成立します。

また4年生で取り組み始めが必要なのは投手育成の開始です。ストライクが安定して入る投手を育成しようとすると最低でも1年は必要です。肩肘の怪我を考えても力がつき始める4年生から取り組むことをお勧めします、その際最低3名は並行して教える必要があります、守備と走塁できれば投手は相手チームの投手と四球の数の競い合いが勝負になります。1年間は我慢して教えるのです。

投手、守備、走塁が育ったところでようやくバッティングに比重をおきます、バッティングは体の大きさと関連が大きいため、それまでは楽しく思いっきり振るレベルで良かったがある程度体も大きくなる5年生ではバッティングの比重を高める必要があります。6年生で最後勝てるチームは打てるチームです。5年生では意識してバッティングを磨きましょう。バッティングは基本動作の習得など当然必要ですが、何球打ったか何球振ったかが重要なので疲労が残らない程度にスイング数を増やしましょう。5年生秋からは新人戦も始まるため、5年生になったら実戦練習や練習試合を定期的に行いそれぞれの学年で習得した技術が実戦で使われているかどうかという視点、競い合った時の負けないための駆け引きなどはこの時期に習得されます。

学童野球の指導経験が薄い場合はとかくキャッチボール、ノック、フリーバッティンだけに練習が偏ることがあります、しかし野球は要素別に分けて多数教えることが多いため期間別に教えるべき項目を決めて指導されることをオススメします。