少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

試合に乗れない子の対策

練習ではミスなく平気な顔してプレーしている子は特に運動能力の高い子に多いです、しかし大会になると突然緊張しいつものプレーができなくなる子を良く見ます。

これは試合に乗れていないのです。その傾向を見ると勝ちにこだわりが薄い子、チームとしての連携に関心ない子にその傾向が強いです。学童期において数多くの勝利やタイトルを手にした経験を持つ子は練習でも試合でもどちらも同じ感覚でいます、それが勝利を目指すことと知っているからです。

では試合に乗れない子に対してどの様なサポートをしなくてはならないかと言うテーマですが、ひとつはチームの中の個人と言うことを理解させるコト、もう一つは勝利を味わうことです。まずチームの中の個人と言うテーマですが、これはケーススタディーを活用しながら自分がどの様な立ち振る舞いをしなければならなかったのかを振り返って指導が必要です。投手であればひとり相撲にならない様に常に野手を頼りにして信頼を勝ち取るかにかかっています。守りがいなければ野球は成立しません、チームを背負いチームに助けられと言う感覚を醸成しなくてはなりません、その考え方が身につくといつも客観的な判断が下せる様になり投手として調子が悪くても修正できる様になり打たせて取る方法に切り替えられます。常にこの意識を育てなくてはなりません。

また野手の場合は緊張する事でエラーが発生したり速い打球についていけないことがあります。これもなぜ起きるのか、それは想定力が乏しいのです。自動車を運転する人なら教習所で学ぶのは予測運転しなさいと教わります。これはいきなり飛び出すかもしれないとか内輪差でひいてしまうかもしれないなどリスクを想定することが重要なのです。

回が進めばグランドも荒れます、石が転がっているグランドもあります、常に全力プレーが必須ですが、イレギュラーバウンドにも想定した日々の練習が必要です。常に何が起きるのかを想定して準備することこれを心掛けるのです。サードなら速い打球に対応するにはポジショニングも気を使うしバントしそうならおのずと前進守備になります。

指導者は試合でのミスを表面だけ叱るのでなく裏側にある選手の準備や稚拙な点を常に目を配り逐次問いかけや考え方を修正させるべきです。