少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

バッティングの予備動作

バッティングの動力について前回は記述しました。その大きな動力はそのままでは上手く使えません。回旋運動といっても90度から100度しか回旋しないのでその回旋に移る前の予備動作が重要です。クラウチングスタートの様な固定スタートよりも加速をつけてスタートラインを切った方が速く走れるのは当たり前だと思いますが回旋角度が少ないバッティングではこの予備動作を上手く活用することで加速度の高いスイングが可能になります。では予備動作と一般的に言われている動作ですが、割れ、ヒッチ、コックがその予備動作です。順を追って説明しますが、まず割れと言う動作ですがバットを構えた位置からタイミングを取り後ろに引く動作のことを言います。弓を引く動作似ています。バットを引いてトップの位置に持っていくことで筋肉が伸長され伸ばされた状態になります、その状態からバットスイングを開始するとスイングの加速につながりスムーズなスイングが可能になります。かの三冠王落合選手は最も割れを意識したフォームでバットスイングします。左足の位置とグリップの位置が最も離れたストレッチした状態を作っています。

次はヒッチ動作です、これはメジャーの選手や過去は王選手やランディバース選手が使っていた動作です。グリップを真下に下げる動作です。これもバットスイング前の加速する役割があります、しかし現代ではトップの位置が決まらないなど推奨されていない動作と言われていますがもともとは加速を増す動作なのです。最後にコックです。これはゴルフプレーする方は良く聞く用語ですが、これは手首の角度です。手首の角度を維持することでインパクト時の右手と左手を切り替える力になります。このコックが早く解ける選手はヘッドが走らずインパクトまで時間がかかりルーズなバッティングフォームになります、ソフトバンクの内川選手のコックの使い方は抜群です、この動作が内川選手の長い間コンスタントにヒットが打てるひとつの要因になっています。大きな動力と今回の予備動作を組み合わせてバットスイングが完成に向かいます。