少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

技術の浸透とは

バッティングにしてもピッチングにしても技術の向上は階段の様に積み上げていくものと言うことは何度も申し上げていますが、せっかく階段を登っても技術が浸透していなければ元に戻る事を注意しなくてはなりません。

体は筋と腱と骨でできていますが、その3つを駆使して動作は生まれます、技術は一度習得してもそれまで慣れてきた筋の動きに揺り戻されてくるのです。

技術の習得が生み出すものはスムーズな体の使い方による効率的なパワーの伝達を実現します。その分力みイコール体の力感が減り弛緩と収縮のバランスが生まれます。しかし子供達は弛緩と収縮のバランスを理解できず力感の強い収縮を意識した技術に揺り戻されます。しかし本人は気持ちはいいですがいずれ怪我の温床になると共に周りのレベルが上がった場合相対的にレベルが下がってきます。

これを理解しながら日々の変化に注意が必要です。ではどのようにすればいいかと言う事ですが、基本動作は毎日反復練習をする事です、バッティングであれば素振り、ピッチングであればシャドウピッチングです。これを意識して20回やるだけで技術が維持されます。

実際バッティング技術を向上させるにはもっと回数が必要ですが一度掴んだ技術の浸透を図るには回数でなくイメージと体の動きを毎日セルフチェックする事が重要です。これでかなりの技術の後退を防ぐことができます。

筋と腱では組織も違い役割も違います。筋は制御できますが腱は制御できません。そこに骨による動きの制約が入ります。動かしにくい骨を筋を使って動かすわけですからやはり技術の浸透は復習が重要となります。