少年野球の先にある未来の扉を開けよう

学童野球ではエース、中学硬式ではショート、ボーイズ県選抜の息子と悪戦苦闘した経験を踏まえ体育大学体育会陸上部出身のお父さんが体育理論を基に野球を客観視した情報を綴っています。

子供が野球動作を理解するツール

運動における動作分析する方法の事をバイオメカニクスと言います。ある一定の基準で動画を撮影してどの様な動作がどの様なパフォーマンスに生かされるかを見つける学問です。特殊な機材がなければそもそも難しいと思われて来ましたが、現在においてはスマホで十分な動画が撮影できます。

iPhone ならばスロー撮影も可能ですしコマ送りも自由にできます。このツールを使いながら投球バッティングなど動画を撮影してコマ送りで見ます。一連の動作では見えなかった細かな動きが見えてきます。これと見本となる動作を見比べるのです。今ではプロ野球選手などのスロー解説書などもたくさん発売されています。これとの比較から何が違うのかを紐解いていきます。これは説明する側が一連の動作を理解する必要はありますが、子供との二人三脚での勉強は楽しいものです。親子で動画を見ながら何を改善しなくてはならないかを考えて見ましょう、運動動作においてはパフォーマンスを行なった後20秒以内に動画を見たりアドバイスを送ったりすると動作とイメージが感覚として残っているので効果的な指導につながります。自分で思っていることと実際の動画ではほとんどの場合にズレが生じます。これはかなり効果的な指導法です。我が家でも常に動画を撮り見せながらズレてきた技術を修正しています。

プロ野球選手でもスランプに陥ることがあります。左右非対称の動作で行う競技ですから少しずつズレていきます。毎日見ているコーチなら少しの変化も見逃しませんが、プロ野球のコーチも入れ替えも激しく常に見てもらえる環境ではないのです。

イチロー選手は道具を変えないことで自分が変化している事を認識しそのズレを直していくことは有名ですが、動画を見ながら修正することでその代わりにもなります。

あと親としてはその動画の積み重ねが子供の進化の足跡になり大変いい思い出にもなりますよ。